薄味はダイエットの味方

薄味はダイエットの味方となり得ます。なぜなら薄味で正常な味覚を取り戻すことは、食欲を正常な状態へと改善することにつながるからです。

本来は体に不足した栄養を補う必要性から、自然と食欲が沸き起こるものです。

炭水化物が不足しているからご飯が食べたくなったり、ビタミンの不足から野菜や果物を食べたくなったりするのです。

栄養摂取の必要性が、そのまま食欲へとつながるわけです。ただしこれには味覚が正常であれば、という条件が付きます。

正常な食事量を維持するためにも、自然の食材を味わえるようになる必要があります。

食事の際には、できるだけ薄味にした方がダイエットには有効です。

なぜなら濃い味付けのおかずを食べていると食欲が増進し、ご飯などの主食を食べる量が増えてしまうからです。

また、塩分や化学調味料を多量した食事はむくみの原因にもなります。高血圧を引き起こす原因も、塩分や化学調味料の取り過ぎです。

現在、日本人の塩分の目標摂取量は1日当たり10g以下(0.15g/体重kg未満)です。

ただし欧米諸国では塩分の目標摂取量を1日当たり6g以下、あるいは約4gとなるように努めているようです。

肥満と濃い味は比例

肥満であるほど濃い味付けを好み、早食いの食習慣を持つようです。

肥満患者の治療現場では、早食いを行う患者は肥満が重症化するほど食後にその味をほとんど覚えていないそうです。

本来の味覚を取り戻すことはダイエットには大切なことですが、ゆっくりとよく噛む食事方法がその解決策の1つです。

食事はまず目で楽しみ、それから素材を生かした料理をゆっくりと味わうことが大切なのです。

噛めば噛むほどに食の楽しさを感じられ、本来の味覚を取り戻し、食の好みも変化します。

油っこい料理が淡白なものへ、濃い味から薄味へと好みが変化するのです。すなわち味覚に鋭敏さを取り戻すことにつながるのです。

噛むことは体脂肪を減らしたり食欲を抑制したりと数々のダイエット効果を生むのですが、味覚の正常化のような効果もあったのです。

調理面では天然の素材でだしをきかせること、塩分の代わりにレモンや酢で酸味をきかせること、七味唐辛子やわさび、生姜、ねぎ、あおのり、ごまなどの薬味を多用して味に風味を添えることが効果的です。